目標は大きくすればいいというものではない

 

1導入
某漫画の名言です。
「俺は海賊王になる!」
「目標は湘北高校全国制覇!」

上記からは、目標はデッカくするのがいい!
と思ってしまいますが、私は「場合による」と思っており
自分と目標との関係性に応じて調節すべきと考えています。

関係性について説明します。目標との関係は次の2種類があります。
1自分が初心者orマイナスからゼロを目指す時
例)これから初めて茶道を習う/ダイエットして痩せる

2自分が中上級者orゼロ以上からプラスを大きくしていく
例)中肉中背から筋肉質な体になる

この1と2では努力する上で大切なことに違いがあり
それ故に目標設定の仕方を変えるべきです。


1の時の大事なこと
努力の自主性(内発性)の形成=努力の低コスト化による継続性の確保 すること
人は好きなこと得意なことは長期的に継続できますがそうでないことはできません。
しかし、続けないと結果がついてこないので、継続することを目的にする必要があります。


2の時に大事なこと
より高い状態への向上=自分の能力の拡大
一方でより高いレベルを目指す場合は、ただ継続しているだけではやがて成長が止まります。なので、成長を続ける為にセルフマネジメントが必要になってきます。


簡単に言うと
初心者は継続、中上級者は成長することを目的することが適切だと考えています。
そして、継続に力点を置く場合は目標を小さくし
成長に力点を置く場合は目標を大きくしたほうが好ましいです。


これについて説明していきます。



2初心者は目標を小さく設定すべき
目標を小さくする理由は単純です。
目標が大きすぎると、なかなか目標に近づいている感覚=達成感
を味わいにくい。それを防ぐために目標を小さく、小刻みにします。

達成感、目標に近付いている感覚を抱けないと
言うまでもなくやる気がなくなり
そして、最悪努力することをやめてしまいます。

そこで、あえて目標を小さくすることで目標に近づいている感覚を
実感しやすくさせ、やる気を途切れないようにしてやるのです。

目標を小さくするオススメの方法を紹介します。
それは「本来の目標の手段に当たる行動をすることを目標とする」ことです。

目的達成するには手段を実行(努力)しないといけない
けど、なかなか目的を達成できない、前進感が無い
だから、努力する気になれない(手段を実行する気になれない)
ならば、手段を実行することを目的にしよう!  という考えです。

例)ダイエット
本来の目標:5kg痩せる 手段:毎日2kmランニングする となっているのを
2kmランニングすることを目的とする
※ダイエットには有酸素運動よりも無酸素運動の方がいいというツッコミは無しでね

こうしているうちにいつか必ず
本来の目的達成に近づいたことを実感できる瞬間が訪れます。

その時=小さな成功を感じた時に「やればできる感」

つまり、努力の内発性=モチベーションが生まれます。
そうなれば、これまで以上に努力が自然とできるようになり
やがて、本来の目的を達成できるでしょう。

よって、小さな成功を重ねるまでは、気長にコツコツと手段を実行することが大事です。


3中上級者は目標を大きくすべき
先程も述べましたが、現状維持では成長しません。
よって、成長を目指すならば目標は
常に自分のちょっと上にする必要があります。
これが目標を大きくするべき理由です。

目標が低い、又は変わらないままでは努力の方法が変わりませんが
目標を上に(高く、大きく)設定すると、それを達成するための方法を考えます。
このように目標を上に設定すると必然的により高度な努力を考えることになり
結果、向上の為の視野を広げられる、これが目標を大きくすることのメリットです。

そして、視野を広げてより優れた努力を実践することにより
実際に成長することができます。

例)現在本を10分間で50ページ読めるところを
  10分間で70ページ読めるようにしたい(目標を現在より上に設定)

すると、70ページ読める為にはどうすればいいのか?と考える
その思考(仮説)と実践、フィードバックを繰り返して行く中で成長が促される
というかんじ



4まとめ
目標は自分と目標との関係性に応じて変えるべきです。

自分が初心者の場合は継続性を重視する為、目標を小さくしましょう。
本来の目標を達成する為の手段を実行すること
これぐらいが丁度良い大きさです。

自分が中上級者の場合は成長することを重視する為に、目標を大きくしましょう。
現在の自分よりやや上に目標を設定することで
より高度な努力が必要なり、それを実現する方法を考え、実践します。
これによって成長が生まれます。

以上、良かったら試してみて下さい。