マルチタスクの誤解

 

1導入
生産性を高めるためにマルチタスクを止めろ
人間は脳の機能的にマルチタスクは不可能だ
シングルタスクで作業をしよう

日頃から生産性にこだわっている人ならばよく聞いたことがあると思います。
(結構、いろんな人がいっていますからね)

これは本当で、私もシングルタスクで作業をした方がいいと
つまり、一度に一つのことをすると感じています。

しかし、「マルチタスクじゃなくてシングルタスク」が
誤解及び少しの拡大解釈されている、と私は感じています。

今回はその冤罪(誤解)を指摘させて頂きます。



2誤解:自分はマルチタスクができる
一度に一つずつした時よりも質を低下させてよいのならばマルチタスクは可能ですが
複数の作業の精度を維持したまま同時進行することは不可能です。

簡単な例を上げますと
車を運転することに集中している人と、運転しながら電話している人
どちらの方が事故率が高いですか?

間違いなく後者ですよね。

その理由は簡単です。電話をしていることにより
注意力の一部を電話に割かれ
シングルタスク時よりも低い集中力で作業をしているから。

しかし、それでも自分はマルチタスクができる という人はいます。

このような人は「マルチタスク」と「タスクスイッチ」を誤解しています。
マルチタスク=一度に複数の作業を同時進行
タスクスイッチ=頻繁に又は高速に作業を切り替える

恐らく、今作業Aをやっていて少し手を離せる間に作業Bに切り替えて
そしてまたAに戻って・・・

このようなことをマルチタスクと言っているとのだと思います。

これは同時に行っているのではなく
高速で切り替えているだけなので「マルチタスク」ができるということにはなりません。

こう言うと「マルチタスクだろうがタスクスイッチだろうが、ようは生産性が高ければそれでいいんだよ」という反論を受けそうですね。

しかし、タスクを切り替えると生産性が低下するという報告があります。

よって、生産性を重視するのならば、マルチタスクもタスクスイッチも
やらない方がいいです。

 

3拡大解釈:マルチタスクは絶対的にNG
マルチタスクを行うと生産性が低下します。

しかし、多少質が下がっても問題ない事ならば
マルチタスクでやった方が能率的な場合もあると思います。
つまり、難易度の低い作業同士は同時でもOKということ。

では、その難易度の低い作業とは何?となりますよね
では、それを紹介させて頂きます。


1意識的努力を必要としない作業二つの組み合わせ
無意識的に行えるぐらい簡単な作業です。

2異なる機能を使う作業二つの組み合わせ
処理に同じ部分を使わない作業です。

例を上げますと
歯磨きしながらテレビを見る
食事をしながらスマホをいじる などですかね

 

抽象的ですけど、ようは自分にとって
簡単な作業かつ質が下がっても問題ない事ならばOK
と考えて下さい

 

4まとめ
生産性を意識するならば
マルチタスクや作業を素早く頻繁に切り替えるタスクスイッチではなく
一度に一つのことを行うやり方のシングルタスクで行った方がよい


しかし、意識的な努力を必要としない作業や異なる機能を使う作業の
組み合わせならばシングルタスクも可能

よって、作業の難度や種類によって作業の仕方を調整しよう