建設的な話し合いをする為に
1導入
皆さん、「話し合いってなかなかスムーズに解決しない」
と思ったことありませんか?
それもそのはず。
1基本的に利害や主張の対立があるから話し合いが設定されている
2利害の対立する者同士が直接話し合うので感情的になりやすい
3論破(自分の主張を押し通す)ことに躍起なってしまう
ということで、話し合いは難しい。
そこで、建設的な話し合いをする為にすることに
役立ちそうな情報を紹介したいと思います。
2その前に話し合いの成功と失敗
その前に建設的の意味を具体的にしておきます。
話し合いが建設的に行われるとは
問題解決を目的とした言葉のやりとりが行われる状態を意味しています。
そして、それを成立させる上で重要なことは「話し合いのプロセス」です。
あなたが(相手もだけど)どのような話し合いの場に設定するかで決まります。
相手に話す機会を与え、相手の話を聞き
正当性を真摯に吟味し、純粋に正しいと思うことを言う。
このような場を設定することができれば話し合いは
成功=建設的と言えるでしょう。
一方、話し合いが失敗する=問題解決的ではない とは
相手の話を聞かない、自分の主張を押し付ける、はじめから結論が決まっている
本質とは関係のない議論にそれている、勝ち負け(論破)にこだわる、感情的になって相互批判に陥っている等の状態 ではないかと思います。
上記のように感情的になって非問題解決的になっている状態を
話し合いの失敗としています。
成功と失敗の状態を共有して頂いたところで
失敗しない為の3つの考え方を提案させて頂きます。
3-1 自分の方が正しいとは思わない
相手の意見を聞かない、自分の意見を押し付ける等の原因は
「自分の意見の方が相手より正しい」と思っているからです。
なので、これをやめる。
自分の意見を発信する前に、下記のように自問自答して下さい。
・自分と同じ考え方を、自分と同じ立場の人に推奨できるか?=普遍性
・逆の立場なら、相手に同じことをしてもらいたいと思うか?=相互性
この普遍性と相互性の審査を通過すれば自分の主張を正しいと認定してもOKです。
しかし、審査を通過したとしても絶対的に正しいと思うのではなく
暫定的に正しいという評価にしておきましょう。
そして、自分の意見に固執するのではなく、相手の意見を聞き、必要に応じて考えを変える柔軟性、つまり「学び、変わる姿勢」を持ちましょう。
3-2 感情的にならない
議論が白熱し興奮してくると、自分の意見に納得しない相手に腹が立ってしまいます。
そしてその怒りを制御できずに、問題の本質とは関係のないことで
相手を攻撃したり批判したりしてしまいます。
こうならない為に必要なことは
話し合い中は常に「これは何のために議論なのか」と双方で確認し合い
本質的な問題の解決から脱線しない、させないことです。
関係のない事を言われたら
「それはそうかもしれないけど、今は関係ないよね。」と意に介さず
「今は○○についての話でしょ」とすぐに軌道修正しましょう。
本質からそれ過ぎて互いの批判合戦になってしまうと
感情的にならないことは難しいので、その萌芽を潰しましょうということです。
大事なことは最適解に辿り着く事です。これを忘れずに!
3-3優先順位
最終的な結論は「その選択による結末を引き受ける人」の意見を最優先にしましょう。
親や上司が○○にしておいた方が絶対いいからこうしておけ
みたいな言い方をすることがよくあります。
しかし、絶対と断言できるだけの根拠は恐らくないですし
仮にその選択によって失敗したとしても、失敗からは学習を得ることができます。
なので、結末を引き受ける人の意見を最優先にしましょう。
話し合いがぎくしゃくする要因として
結末の引き受けない人の一般的、個人的成功体験の押し付けがあります。
それを全否定する気はありません。むしろそちらの方が正しい事もあるでしょう。
しかし、選択による責任を取らないのならば、責任を取る人に優先権を譲るべきです。なぜならば、責任を取らない者はその選択によるリスクを真剣に考慮していないからです。
4まとめ
話し合いの目的は問題解決ですが、感情によってそこから脱線することが多いです。
そこで、今回は話し合いを問題解決的に進める為に有効だと思ったことを提案させて頂きました。
1自分の方が正しいと思わない。正しいと思うと聞くことをやめてしまいます。
結果、話し合いの場が不誠実になってしまいます。
2感情的にならず本質から脱線しない、させない。
勝ち負けよりも最適解を見つけることが大事です。
3選択により結末を引き受ける人の考えを最優先させましょう。
責任を負う者と負わない者では言葉の重みが違います。